サッシ トロ詰め
外部面に使う普通のアルミサッシ
1. サッシの下場に接着剤を塗ります。
2. 内側からトロ詰め用ポンプで詰めてゆき、外側に出て詰まっていない所を詰めます。
3. 内側の下場は、詰まりにくいため、モルタルがやわらかいうちに、鏝で塗り上げておきます。
次にちりそうじですが、初めに外側の三辺は9mm、又は12mmの目地鏝を使い、サッシ本体より5mm位多めにモルタルを削り落とし、ぬれた小ばけで見ばえのよいように、はきます。そしてサッシも小ばけできれいに洗い取ります。 ( サッシ上のちりは20mm、横のちりは15mmが基準です。 これは網戸を付けた時の開閉に必要な長さです。 もしも、このちりが短い場合、はつりのおそれがある為、深めにモルタルを削り落としておきます。)
サッシ下場は、モルタルで面台を作る場合、サッシ下場にコーキング用に10mmのへこみがあり、サッシ本体よりモルタル塗りしろ分下がった所まで削りはけではきます。
サッシ本体に面台が付いている場合、外側面台下にぬき板を打ち付け、中からモルタルを詰めたとき、棒きれなどでよく突いておきます。特に廊下に面台が付いている場合には、物が面台の上に当たったときモルタルが詰まっていないと、ポコポコと音がするので注意が必要です。
面台下は、必ず躯体より10mm位外へ出ていますが、これは面台下が一番水漏れしやすいため、水が切れやすいようになっています。このすき間はコーキングできるように、躯体に合わせてきれいに上まで鏝でなでておきます。このすき間にモルタルのかすが、残らないようしましょう。
4. モルタルが少し固まったところで内側のそうじにはいります。
サッシ内側の回りには、普通厚み25mm木製額縁 (コンクリとサッシの幅が広い場合35mmの額縁が付くかもしれないと思って、広めにモルタルを削ります)
、が付くため、目地鏝の12mmと25mmを使い分けながら、サッシより5mm位多めにモルタルを削り取り目地鏝で、なでておき、見ばえの悪い所を小ばけではきサッシの汚れた所をぼろ布でふき取る、又は小ばけで洗い取ります。
なぜ12mmの目地鏝を使用するかと言えば、サッシ本体に額縁用に幅15mmの部分が付いているため、12mmの目地鏝でなでたモルタル部分をたせば、27mm (コンクリとサッシの間の幅が広い場合、25mmの目地鏝を使えば40mm) になり十分額縁入ります。
モルタルがサッシより手前に出て、額縁が入らない時、いくらサッシ本体をきれいに掃除していても、造作大工さんにサッシの掃除が悪いと言われます。
サッシ下場は、サッシから真下土間に向けてまっすぐし、出ている所はけずり鏝でなで上げ、はけではいておきます。
外部面のスチール製サッシ
掃除までほとんど、アルミサッシと同じですが、スチールサッシはモルタルが詰まっていない所に物が当たるとポコポコおとがしやすい点に注意が必要です。
縦の部分を詰める時は、時々サッシを手、又は、かなづちの握る所のゴム部分のような物で、叩きながら詰めてゆきます。
下の部分は、何度も鏝でなで上げ、奥行きがあれば何度も棒切れでつつくなど、モルタルが固まるまでしっかり詰める位の心配りが必要です。
木製額縁が付かないサッシは、サッシ回りの仕上げがモルタルやプラスター又はボードになると考え、モルタルなどの塗りしろ、又はボードの張りしろなど気にしながら、サッシに沿って躯体のつらまでまっすぐ削りはけで、はいておきます。
内部スチール製サッシ
サッシ下場は、掃除をし接着材は必ず塗ります。土間の仕上げがモルタル塗りなどであれば、塗りしろを控えはけをはいておきます。補修仕上げならば、土間仕上がりがサッシからいくら下がった所なのか確認し、ちりをそろえて塗って押さえておきます。
サッシとかべのコンクリの間が広い場合ぬき板を使いますが、モルタルが少し固まったところで、必ずぬき板は取り外しモルタルの詰まっていない所は詰めて、高い所は削り取り、はけをはいておきましょう。
防火扉のサッシ
廊下側サッシ上場は、軽鉄下地ボード張り天井が多いようです、このボードは仕上がりでサッシ天場いっぱいで10mm位サッシの上に乗ったように、差し込んであります。そのためサッシの掃除は、天井で隠れはしますが最低10mm位はきれいに掃除します。高さの低い防火扉の場合、回りの壁に合わせた仕上がりになるため、20mm位多めに削り取ってサッシの掃除をします。
防火扉を開けている状態 (通常の状態)で隠れる所は、サッシから10mm入った所でモルタル押さえペンキ塗り仕上げが多いですが、壁とサッシの間をコーキングする現場もあるので、この間は10mm位、目地鏝でモルタルを削り、はけをはいてサッシの掃除もします